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ボードゲーム製作の話(iungo) その3

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こんにちは!今日は前回の続きで、原価のお話を引き続きやっていこうと思います。

前回はざっくりした原価と予算のお話をしました。

iungoの製作において、どんな部分で価格を抑えるように努力したか振り返っていきます。

まずは、デザイン料です。

iungoのプロットが完成する前は、ドイツゲーっぽい中世の貿易をイメージしたゲームとか、かっこいい感じの世界観の案がありました。

結局イラストうんぬんより、ルール構築の段階でボツになったんですが、

あのまま進んでいたら、デザイン料が発生していただろうなーと思います。

僕は簡単な絵は描けるんですが、中世ヨーロッパ風の油絵と厚塗りの技術は全くなく

デッサンの素養もないので、正直ああいう画風は無理です笑

仮に書こうと思っても2~3年はかかるんじゃないかなと思います。

僕は自分がイラスト担当になる前提でゲーム製作を考えていたので

製作過程でもこの世界観はちょっと、、、とか意見を言っていたのですが

メンバーの一人はお前がやらないといけない仕事じゃないと言って

どんどん案が膨らんで理想が積み重なって

僕個人の能力で製作できるラインを越えてました

販売価格1500円を目指したいとか言ってたのに

イラスト外注に出してどうすんねんと正直思ってましたが

この案はボツになってホッとした記憶があります笑

結局iungoを製作することになってiungoという単語のイメージから

今のパッケージデザインに仕上がったというわけです。

自分ができる範囲でゲームを作るということは、ある意味で妥協で、難しいことです。

理想に近づくためにコストを払うのか、できる範囲で妥協をするのか

ここがゲーム製作で重要な視点だと思います。

なので、いろんな画風が描ける絵師をメンバーに抱えているサークルは心からうらやましいなと思います。



次にコンポーネントの工夫です。

iungoは単語カードを使ったディクシットのような連想ゲームなので単語の豊富さは絶対に譲れないポイントでした。

最初はトランプサイズで裏表に1単語ずつ書いているカードを想定していました。

ただゲーム性から200単語くらいはないとリピート性が低くなると考えていたわけです。

単純に400単語収録するには裏表1単語ずつで200枚のカードが必要になります。

僕が利用した印刷所では 、

基本料金20,000円+200枚×100セット×単価10円=220,000円

となり、これだけで販売価格2,000円だと赤字確定です。

これじゃ無理だとなり、他の選択肢を考えました。



1 ハーフサイズのカードにする

これだと単価6円になりますので、140,000円

でもこれでもほかのコンポーネントを用意したら赤字確定する!!




2 大量生産する

300個以上の生産ロットになるとスケールメリットが働きます。

基本料金150,000円+200枚×300セット×単価4円=390,000円

1個あたり1,300円だからさっきのハーフサイズとそんなに変わらん!

しかも300個の在庫絶対さばけない!!


そして最後に行きついたのが



3 ボードゲーム製作向けの印刷業者を使わない+自分でやる

何を自分でするかというと、カードの加工処理です。

プリントパックって知ってますよね

あれめちゃくちゃ安いんですよ。

多分使ってる人も多いかもしれないけど

仕事でよく名刺の発注をしてたので思いついたんですが、

名刺を半分に切って裏表に印刷すると倍になりますよね?

その結果がこのカードです。

さらに半分に切ったカードにこんな感じで裏表2単語ずつ載せることで

発注数でいくと名刺50枚×2(半分に切るから)×4単語=400単語が実現できたわけです。

これで行くと名刺100枚で920円なので、それを50セットで

920円×50セット=46,000円となり、当初の半額以下でカードを作ることができました。

ちなみにカードの単語数を増やすためにめちゃくちゃ会議して、

一枚のカードに1○○ 2△△ 3□□、、、6○○と書いて

サイコロを振って出た目の単語を使うなどいろんなアイデアが出ました。

こうやって、できるだけカード枚数を減らしたり、発注の仕方を考えることでコストの削減ができます。

そして、プリントパックではカードの裁断や角丸加工、丁合などのサービスはないのでこの作業を自分でやります。

12月のクリスマス前にパッケージとカードデザインを入稿して、1月から2月末まではひらすらカードの加工作業を一人でやっていたのでマジで死ぬかと思いました。

イラストとカード加工は別の人がやるようにしましょう笑

その他のコンポーネントに関してはネットで最安値商品を探しただけです。

ミープル800個で8,200円

ダイス160個で2,800円

外箱はさすがに自作できないし、ちゃんとしたかったので

印刷業者に依頼しました。

外箱100個  基本料金22,000+100個×単価200円=42,000円

ちなみにプレイシートと説明書は外箱作った業者が無料で印刷してくれました

まとめると、、、

カード46,000円 ミープル8,200円 ダイス2,800円 外箱42,000

合計88,000円と単純な原価率で言うと44%です!

実際は予備やプレゼント企画用の分を20個発注したのでもう少しお金がかかってますが、ざっくりこんなもんです。

カードの加工のために裁断機や角丸パンチを買ったり、サンプル作るのに厚紙やら文房具やらを買っているので、合計でみるとそこそこかかっています。

ただ原価を抑えることができたので、プレゼント企画をやったり、送料負担をして通販ができたりと他のことに予算を割くことができました。

いろんな視点で考えてボードゲームは出来上がっているんですよねー。

ほかのサークルさんの作品も今回いくつか買わせてもらいましたが、このクオリティでこの価格かー、めちゃくちゃ企業努力が見えるな、、、と

違う視点で楽しめるようにもなりました笑

みんな結構ギリギリでやってますよね!

次回作を製作するときにはこの経験を活かしてもっと作品のクオリティを上げられる自信がある!!

さて、今回の原価のお話はここで終わりです。

うちの予算事情を赤裸々に語ったので、参考になった!面白かった!って人は

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次はこんなことを教えてほしい!みたいなリクエストがあればお答えしたいですね


それでは、次回何を書くか決まってないけど、、、

to be continued

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